前回にも書いてますが、私たち夫婦は、子パンダが眼鏡をかけることに抵抗がありました。
治療に必要なことは分かっていても、できればかけさせたくない…そんな気持ちでいっぱいでした。
そして、約1年半ぶりに大学病院を訪れました。
子パンダの生まれた病院です。
妊娠6か月で、子宮内胎児発育遅延と診断され、染色体異常の疑いがあるとも言われ転院してきました。
生まれるまで、いったいどれだけ泣いたかわかりません。
無事に生まれるかもわからず、とにかく生きて生まれてきてほしいと願っていました。
元気に生まれた!とホッとしたのもつかの間、NICUに運ばれ、保育器で管にいっぱい繋がれた姿を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
いろんな思いを抱えていましたが、この病院で命を授かり、命の大切さ、ありがたさを知ることができました。
久しぶりに病院を訪れると、玄関までの道のり、病院内の風景、看護師さんの制服姿、眼科の向こうに見える小児科などを見て、
あの頃の気持ちを一気に思い出しました。
忘れていたわけじゃないけど、目の前の子供を守りたいという一心だったあの頃の気持ちが胸に広がってきたんです。
眼鏡をかけたら、からかわれるかも…とか、
気の毒がられるかも…とか、
そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!と。
一日でも早く治療して、視機能を発達してやらなきゃいけない!
と前向きな気持ちになったのです。
大学病院は、私にとって初心に返る場所とでもいうのでしょうか。
それに、小さな子供たちがたくさん来てますし。外じゃ珍しいことでも、ここでは珍しくもないことなんですよね。
そうして、前向きな気持ちになったところで、いざ検査。
ちなみにアトロピンという目薬は…
★1回に1滴ずつ。
★入ったかどうかわからなかった場合は、それ以上入れず、その旨を申告すること。
★目薬が目頭の涙点に入ると、顔が紅くなったり、発熱することがあるので、点眼直後は3~4分、目頭のやや下を押さえること。
★発熱した場合は、点眼を中止すること。
★点眼後は通常の生活をしてかまわないが、太陽の光がまぶしく感じられるため、気をつけること。
★点眼終了後も、ピントがあいにくい、老眼のような症状が半月ほど続く。
などの注意点があり、これをふまえて、はじめての点眼。
ソファに寝かせ、一滴ずつ入れました。
びっくりして、なんだこりゃ!といった感じでしたが、嫌がる様子もなく、無事に終了。
特に見えにくいといった訴えもなく…
でも、早速効果が出てきたようで、右目があきらかに内側に寄っているのがわかりました。
わぁ、こりゃはよ治したらなあかんと思いましたよ。
そして、夜。
また、ソファに寝かして点眼したのですが、点眼直後から、『見えない~(半泣)』と言い出しました。
小さなクリームパンダの人形を持ち、クリームパンダが手に持っているものが見えないと。
他にも『これ、見える?』といくつか質問しましたが、小さいものが見えない様子でした。
薬が本格的に効いてきたのかなと思っていたのですが…
その後、お風呂に入っていると、どうも子パンダの顔が赤いんです。
のぼせたかなと思ったんですが、顔全体が赤いわけじゃない。
ちょうど目の下あたりから、涙が伝っていくあたりだけ。
これ、まずいんちゃうの?と思ったんです。
で、お風呂あがり、パジャマを着せたあと、オットが『なんか熱いんやけど…』と言うので、熱をはかってみると37度と少し。
いや、マジでまずいんちゃうのー?
と、あらためて病院からもらった説明書を読んでみると、思いあたるふし、満載。
ワタシねぇ…涙点押さえてなかったんですよ。
看護師さんから説明されたときには、もし点眼を嫌がるようなら、寝てるときにしてもよいとか、量の注意点とかについて聞いたのですが、涙点を押さえることは聞いてませんでした。
もちろん説明書には書かれていたので、しっかり読んで理解し、点眼してやらなかったワタシのミスなんですよね。
無事に点眼できるかとか、点眼後の症状ばかり気にして、大事なことを忘れてしまいました。
ただこの微熱。
本当に目薬の副反応によるものか、怪しいなと。
というのも、前日から、タンのからんだような湿った咳をたびたびしていたんです。風邪ですね。
もしかして微熱は風邪によるもの?
点眼後、発熱した場合は中止して、連絡しないといけません。
ど、どうしよう…
とにかく病院に連絡し、当直の先生に相談しました。
翌朝、熱続いてるようであれば、使用を中止。なければ点眼して様子を見るように指示されましたが、朝になっても微熱は変わらず。
点眼を中止し、翌日の月曜に受診することになりました。
月曜。病院は患者さんでいっぱい。
まず若い先生に診てもらった後、教授に診てもらいました。
たった2度の点眼ではきちんとした診断はできないが、遠視であることは確実だと言われました。
この日は、副反応の少ない別の目薬を点眼し、視能訓練士さんによる検査を受けて、おしまい。
2日後の斜視外来に来るよう指示され、帰宅したのは、朝、家を出てから6時間後のことでした。
少しでも目薬の効果のあるうちに、
次回の受診日が近いうちに予約できるように、
と配慮していただいて、検査やらをまとめてした結果だから仕方ないのですが、
さすがに疲れてしまったんでしょうね。
帰宅後、すぐに昼寝し、起きたときには、せっかく下がっていた熱が再びあがっていたのです。
自転車飛ばしてすぐに小児科へ。
やはり発熱の原因は風邪だったようで、一旦さがったものの、またあがってしまいました。
そしていよいよ診断がくだされるときがきたのですが、続きはまた。
つーか、携帯でこんな長い文章を更新するわと、自分でもあきれます。
ごめんなさい。
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